「物語を語ることは、自分が見ている世界よりも大きな世界を見る方法だった。それは私にとって大きな魅力があった。そうしたことが私の育ちの一部だったので、自分の一部となり、子供や孫に受け継ぎたいと思った」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
“Storytelling was a way to see the world bigger than the one you were looking at, and that had great appeal for me. I think, since that was part of my upbringing, it became part of me, and I wanted to pass it along to my kids and my grandkids.”
日本語訳
「物語を語ることは、自分が見ている世界よりも大きな世界を見る方法だった。それは私にとって大きな魅力があった。そうしたことが私の育ちの一部だったので、自分の一部となり、子供や孫に受け継ぎたいと思った」
解説
この言葉は、レッドフォードが物語の持つ力と世代を超えた継承について語ったものである。彼にとってストーリーテリングは、現実の枠を超えて新しい視点を得る手段であり、その魅力が人生の大きな支えとなった。幼少期から物語に親しんだ経験が、後に映画制作や芸術活動の根本に結び付いている。
背景として、アメリカでは口承や文学、映像を通じた物語が家族や地域社会の文化を形づくってきた。レッドフォードはその伝統の中で育ち、やがて映画を通じて物語を語り継ぐ側となった。彼が自らの子や孫にそれを伝えたいと考えたのは、物語を通じて価値観や世界観を共有する文化的な営みの延長である。
現代的に解釈すれば、この言葉は物語が世代をつなぐ役割を強調している。デジタル時代においても、物語は家族や社会に記憶や価値を伝える手段であり続ける。レッドフォードの姿勢は、単なる娯楽ではなく、人間の連続性を支える知恵や感性を物語で受け継ぐ意義を示している。
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