「私は多くの土地を持っている。それを買ったのは非常に強い思いがあったからだ。二十代前半の頃、私はロサンゼルスで育ったが、子供の頃に知っていた街が海に滑り落ちるように変わっていくのを見た。街はそのアイデンティティを失い、突然どこもセメントだらけになり、緑は消え、空気は汚れ、私はそこから抜け出したいと思った」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
“I have a lot of land. I bought it because I had a very strong feeling. I was in my early twenties, and I had grown up in Los Angeles and had seen that city slide off into the sea from the city I knew as a little kid. It lost its identity – suddenly there was cement everywhere and the green was gone and the air was bad – and I wanted out.”
日本語訳
「私は多くの土地を持っている。それを買ったのは非常に強い思いがあったからだ。二十代前半の頃、私はロサンゼルスで育ったが、子供の頃に知っていた街が海に滑り落ちるように変わっていくのを見た。街はそのアイデンティティを失い、突然どこもセメントだらけになり、緑は消え、空気は汚れ、私はそこから抜け出したいと思った」
解説
この言葉は、レッドフォードの自然環境への強い思いと都市化への反発を表している。彼はロサンゼルスの急激な都市開発を目の当たりにし、緑や清浄な空気といった本来の環境が失われていくことに危機感を抱いた。その結果、自然の中に自分の拠点を求め、土地を購入する決断に至ったのである。
背景として、1950年代から60年代のロサンゼルスは急速な都市化と自動車社会の拡大によって、環境破壊や大気汚染が深刻化していた。レッドフォードはその変化を子供時代から青年期にかけて直接体験し、自然保護や環境問題への関心を早くから育んでいった。これは後に彼が環境活動家として知られるようになる基盤となった。
現代的に解釈すると、この言葉は持続可能な生活と環境保護の重要性を訴えている。都市化や開発の波が自然や地域のアイデンティティを奪う中で、個人が自然と調和する場を求める姿勢は、今の気候変動や都市問題にも通じる。レッドフォードの行動は、環境と人間の暮らしのバランスを再考する実践例といえる。
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