「カリフォルニアからニューヨークに着いたばかりの頃、私は19歳で、信じられないほど興奮していた。美術の学生であり、演技の学生でもあり、当時の多くの若い俳優と同じように振る舞っていた。つまり、自分自身がまだ現れていないのだから、良い俳優というものは存在しなかったのだ」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
”I had just arrived in New York from California. I was nineteen years old and excited beyond belief. I was an art student and an acting student and behaved as most young actors did – meaning that there was no such thing as a good actor, ‘cause you yourself hadn’t shown up yet.”
日本語訳
「カリフォルニアからニューヨークに着いたばかりの頃、私は19歳で、信じられないほど興奮していた。美術の学生であり、演技の学生でもあり、当時の多くの若い俳優と同じように振る舞っていた。つまり、自分自身がまだ現れていないのだから、良い俳優というものは存在しなかったのだ」
解説
この言葉は、青春期の自己探求と未熟さを振り返ったものである。19歳という年齢で芸術と演技を学びながらも、自分自身を確立していない段階にいることを「you yourself hadn’t shown up yet」と表現している点が印象的である。ここには、真に優れた俳優とは自己を発見し、内面を表現できる存在であるという含意がある。
ロバート・レッドフォードは若くしてニューヨークに移り、アートスチューデントリーグやアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで学んだ。その後の俳優としての成功を考えると、この発言は大スターになる以前の未完成な自分を率直に語る回想として重要である。また、芸術と演技を同時に学んだ背景は、彼の映画観や演出にも影響を与えている。
現代に適用すれば、この言葉は若い人々にとって「まだ自分が現れていない」ことを恐れる必要はないというメッセージになる。俳優に限らず、学生や若い社会人もまた、自己を模索しながら成長する過程にある。レッドフォードの体験は、成功した人物であってもかつては未熟さや迷いの中にいたことを示し、成長の過程を肯定する視点を与えているのである。
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