「私は軽い小児麻痺を患ったことがあり、人工呼吸器に入るほどではなかったが、数週間寝たきりになるほどであった。回復していく中で、母は私のために何かしてやりたいと思った。母は、都市で育ったために私が自然を多く体験していないことに気づいた」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

”I had a mild case of polio – not enough to put me in an iron lung, but enough to keep me bedridden for weeks. As I came out of it, my mom wanted to do something for me. She realized that, growing up in the city, I’d missed out on a lot of nature.”

日本語訳

「私は軽い小児麻痺を患ったことがあり、人工呼吸器に入るほどではなかったが、数週間寝たきりになるほどであった。回復していく中で、母は私のために何かしてやりたいと思った。母は、都市で育ったために私が自然を多く体験していないことに気づいた」

解説

この言葉は、レッドフォードが幼少期に小児麻痺を患った経験を回想したものである。病気による長い療養生活は、彼にとって人生を大きく変える出来事であり、母親の配慮が後の自然との関わりを深める契機となったことがうかがえる。

時代背景として、小児麻痺は20世紀前半に深刻な公衆衛生の問題であり、多くの子どもたちが後遺症や長期の療養を余儀なくされた。レッドフォードの場合は軽症であったが、その体験が自然との接触の欠如に気づかせるきっかけとなり、のちに彼が環境保護や自然を題材とした活動に積極的になる下地を作ったといえる。

現代的な視点で考えれば、この言葉は逆境が新しい価値観を開く契機となることを示している。病気や困難は避けられないが、それを通じて自然や生活の本質的な側面に気づくことができる。レッドフォードの自然観や環境保護活動は、この幼少期の体験と母親の思いやりが根底にあるのである。

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