「彼はホメロスのオデュッセウスやヘラクレスのような古典的な人物像を意味している――何らかの才能や力を持ち、旅に出る。そしてその旅の一部には、人生の誘惑という暗闇に落ち込むことも含まれている」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

“He’s meant to be that classic Homer, Ulysses, Hercules – a character who goes out or has some gift of some kind. He goes on a journey of discovery and part of that is falling into darkness – the temptations of life.”

日本語訳

「彼はホメロスのオデュッセウスやヘラクレスのような古典的な人物像を意味している――何らかの才能や力を持ち、旅に出る。そしてその旅の一部には、人生の誘惑という暗闇に落ち込むことも含まれている」

解説

この言葉は、レッドフォードが神話的英雄像と人間の物語の普遍性について語っているものである。ホメロスの叙事詩に登場するオデュッセウスやギリシア神話のヘラクレスのように、主人公は特別な力や資質を持ち、旅を通じて成長する。しかしその道程には必ず暗闇や誘惑が伴い、それをどう乗り越えるかが物語の核心となる。

背景として、レッドフォードは物語の「神話的構造」に強い関心を持っており、ジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅」の概念にも共鳴していた。映画や文学においても、この光と闇の二面性を含む旅は人間の生き方を象徴するものとして繰り返し描かれてきた。

現代的に解釈すると、この言葉は人生を神話的な旅として捉える視点を示している。誰もが挑戦や成功だけでなく、誘惑や挫折を経験する。そのプロセスこそが自己発見であり成長につながる。レッドフォードの言葉は、物語だけでなく現実の人生においても、暗闇を含めて旅を続けることの意味を示唆している。

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