「映画が常に物語を語るわけではない。派手さやロックンロール的な勢いだけで効果を生む作品もある。それもまた世の中にある映画の一部だし、それで構わない。しかし私にとっては、物語にこそより大きな価値がある」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

“Films don’t always tell a story; some films can achieve effect just by being razzle-dazzle or rock n’ roll. That’s part of the fare that’s out there. And that’s okay. For me, I place more value on a story.”

日本語訳

「映画が常に物語を語るわけではない。派手さやロックンロール的な勢いだけで効果を生む作品もある。それもまた世の中にある映画の一部だし、それで構わない。しかし私にとっては、物語にこそより大きな価値がある」

解説

この言葉は、レッドフォードが映画における物語の重要性を強調している。彼は、映像的な派手さや音楽の力だけで観客を楽しませる作品の存在を否定してはいないが、映画の本質的価値はやはり物語にあると考えている。つまり、映画は視覚や聴覚の刺激以上に、人間的な経験や意味を伝える力を持つべきだという立場を示している。

背景として、ハリウッドは大作やアクション映画など「視覚的スペクタクル」に依存する傾向を強めてきた。その一方で、レッドフォードは『候補者ビル・マッケイ』や『大統領の陰謀』など、物語の深みと社会的意義を持つ作品に携わってきた。この発言は、彼の映画観を端的に表すものである。

現代的に考えると、この言葉はストーリーテリングの普遍的な価値を再確認させる。映像技術や演出の派手さが進化しても、観客を本当に惹きつけ、心に残すのは物語である。レッドフォードの姿勢は、デジタル時代の映画やコンテンツ制作においても、物語こそが根幹にあるべきだという教訓を与えている。

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