「私はどうしても絵を学びたかった。その理由は自分の胸に秘めていたが、それは世界の美しさについて自分が抱く感情を伝えたかったからである」

リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
  • 1918年5月11日~1988年2月15日(69歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 理論物理学者

英文

”I wanted very much to learn to draw, for a reason that I kept to myself: I wanted to convey an emotion I have about the beauty of the world.”

日本語訳

「私はどうしても絵を学びたかった。その理由は自分の胸に秘めていたが、それは世界の美しさについて自分が抱く感情を伝えたかったからである」

解説

この言葉は、科学者ファインマンの芸術への情熱を示している。彼は物理学を通じて自然の法則を理解するだけでなく、絵を描くことによって世界の美しさを他者に伝えたいと考えた。科学と芸術は一見異なる営みであるが、彼にとってはどちらも自然への感動を表現する手段であった。

背景には、ファインマンが科学においても「美」を重視していたことがある。彼は自然法則のシンプルさや数式の優雅さを美しいと感じ、その感覚を絵画という別の表現形式に求めた。つまり、芸術は科学と同じく、世界に潜む美を人間に伝える言語であった。

現代においても、この姿勢は示唆に富む。専門分野を超えた表現を試みることは、感性を広げ、理解を深める契機となる。ファインマンの言葉は、知識だけでなく感情を伴って世界の美を伝える努力の大切さを教えており、科学と芸術が補い合う関係にあることを示している。

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