「私はアーラインを愛しているから結婚したい。つまり彼女の面倒を見たいということである。それ以上の理由はない。私は彼女の世話をしたいのだ。愛する女性の世話をするという責任と不確かさを担うことを切望している」

リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
  • 1918年5月11日~1988年2月15日(69歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 理論物理学者

英文

”I want to marry Arline because I love her – which means I want to take care of her. That is all there is to it. I want to take care of her. I am anxious for the responsibilities and uncertainties of taking care of the girl I love.”

日本語訳

「私はアーラインを愛しているから結婚したい。つまり彼女の面倒を見たいということである。それ以上の理由はない。私は彼女の世話をしたいのだ。愛する女性の世話をするという責任と不確かさを担うことを切望している」

解説

この言葉は、ファインマンの深い愛情と誠実さを示している。彼の妻アーラインは結核を患っており、結婚生活には大きな困難が伴うことが分かっていた。それでもファインマンは、愛する人を支えることこそが自分の望みであり、責任や不安定さを含めて受け入れる覚悟を語っている。この姿勢は、彼の人間的魅力をよく表している。

背景として、当時の社会では結核患者との結婚は強く反対されることが多く、実際にファインマンの家族も結婚に難色を示した。しかし彼は信念を曲げず、アーラインと共に過ごす道を選んだ。この決断には、愛とは感情だけでなく、相手を支え責任を担う行為であるという考えが表れている。

現代においても、この言葉は普遍的な意味を持つ。結婚やパートナーシップにおける愛は、単なる浪漫的感情にとどまらず、困難や不確実性を共に引き受ける覚悟によって真価を発揮する。ファインマンの言葉は、愛の本質を「支えること」として捉える深い洞察を私たちに与えているのである。

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