「私はいつも絵を練習していて、とても興味を持つようになった。進展のない会議に出席しているとき――例えば、カール・ロジャーズがカリフォルニア工科大学に心理学部を設立すべきかを議論するためにやって来た会議のようなとき――私は他の出席者を描いていた」

リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
  • 1918年5月11日~1988年2月15日(69歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 理論物理学者

英文

”I practiced drawing all the time and became very interested in it. If I was at a meeting that wasn’t getting anywhere – like the one where Carl Rogers came to Caltech to discuss with us whether Caltech should develop a psychology department – I would draw the other people.”

日本語訳

「私はいつも絵を練習していて、とても興味を持つようになった。進展のない会議に出席しているとき――例えば、カール・ロジャーズがカリフォルニア工科大学に心理学部を設立すべきかを議論するためにやって来た会議のようなとき――私は他の出席者を描いていた」

解説

この言葉は、ファインマンの多彩な興味と独自の会議への向き合い方を示している。彼は物理学者としてだけでなく、芸術にも情熱を注ぎ、絵を描くことを習慣化していた。会議が停滞して実りがないと感じたときも、ただ時間を浪費するのではなく、絵を描くことで観察力を磨き、創造的に過ごしていたのである。

背景として挙げられているカール・ロジャーズは、人間性心理学を発展させた著名な心理学者であり、教育や心理学の新しい方向性を模索していた人物である。ファインマンはそのような重要人物を交えた会議でさえも、自分にとって有意義でないと感じれば、独自の関心を追求する姿勢を崩さなかった。これは、彼がいかに自律的に時間を使い、自分の学びを優先したかを物語っている。

現代においても、この姿勢は示唆に富む。形式的な場に縛られるのではなく、停滞の中でも自分の関心を深め、成長につなげる柔軟さは、効率的で創造的な生き方の一つである。ファインマンの言葉は、専門を超えて学びを広げる重要性と、自分の時間を主体的に生かすことの大切さを教えている。

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