「まず、その科目を学生に学ばせたい理由と、学生に何を理解させたいのかを明確にすることだ。そうすれば方法は多かれ少なかれ常識によって導かれる」

リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
リチャード・P・ファインマン(画像はイメージです)
  • 1918年5月11日~1988年2月15日(69歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 理論物理学者

英文

”First figure out why you want the students to learn the subject and what you want them to know, and the method will result more or less by common sense.”

日本語訳

「まず、その科目を学生に学ばせたい理由と、学生に何を理解させたいのかを明確にすることだ。そうすれば方法は多かれ少なかれ常識によって導かれる」

解説

この言葉は、教育の本質的なアプローチを示している。ファインマンは、授業の方法論にとらわれる前に、なぜ学生にその科目を学ばせるのか、そして最終的にどのような理解を得てほしいのかを考えることが重要だと強調している。目的と内容がはっきりすれば、具体的な教え方は自然に導かれるという実践的な考えである。

歴史的に、ファインマンはカリフォルニア工科大学で行った講義を通じて、「ファインマン物理学講義」として知られる教育スタイルを築いた。その背景には、単に知識を伝えるのではなく、学生に「物理をどう考えるか」を理解させたいという明確な目的があった。授業方法はその目的に従属するものであり、装飾的なテクニックではなかった。

現代教育においても、この言葉は大きな意味を持つ。教材や指導法に過度に依存するのではなく、学びの目的と到達点を明確にすることが、最も効果的な教育法を生む基盤となる。ファインマンの言葉は、教育におけるシンプルだが忘れがちな原則を思い起こさせるものである。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「リチャード・P・ファインマン」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る