「大きな出来事は私を静かで落ち着かせますが、神経を逆なでするのは些細なことだけです」

- 1819年5月24日~1901年1月22日
- イギリス出身
- 女王
英文
“Great events make me quiet and calm; it is only trifles that irritate my nerves.”
日本語訳
「大きな出来事は私を静かで落ち着かせますが、神経を逆なでするのは些細なことだけです」
解説
この言葉は、重大な出来事の前ではかえって冷静になれるという心理的な特性を表している。本当に重要な場面では感情よりも理性が働くという点において、国家元首や指導者の資質の一端が垣間見える。逆に、日常の些細な出来事こそが心の平穏を乱す原因になりやすいという洞察が含まれている。
ヴィクトリア女王は、大英帝国が最盛期を迎える時代に即位し、数々の外交的・内政的な危機に直面した人物である。そうした「大事件」への直面においては感情を抑え、冷静に対処することが必要だったと考えられる。彼女のこの言葉には、公的な重責を担う者の冷静さが感じられる一方で、私的な生活では感情的な一面を持っていたこともうかがえる。
現代においても、この名言はストレスや感情のコントロールに関する示唆を与える。たとえば、職場でのトラブルや家族間の些細な誤解に強く反応してしまう一方で、大きなプレゼンテーションや困難なプロジェクトの際には不思議と落ち着いていられる、という経験は多くの人に共通する。人は時に、重要な瞬間こそ本能的に冷静になれるのであり、それを自覚することは精神的な成熟にもつながる。
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