「私は歌と音楽に目がない。これは私のポーランド的な罪である」

- 1920年5月18日~2005年4月2日(84歳没)
- ポーランド出身
- ローマ教皇、哲学者、神学者
英文
”I have a sweet tooth for song and music. This is my Polish sin.”
日本語訳
「私は歌と音楽に目がない。これは私のポーランド的な罪である」
解説
この言葉は、ヨハネ・パウロ2世の個人的な人間性やユーモアを示している。彼は深い信仰を持ちながらも、芸術や文化に親しむことを楽しみとしていた。ポーランドは歴史的に音楽や歌を大切にしてきた国であり、この発言はその文化的背景を踏まえた自嘲気味の愛情表現である。
歴史的に見ると、ポーランドは度重なる分割や支配を受けたが、民族のアイデンティティを守ったのは音楽や歌であった。ショパンをはじめとする作曲家たちや、民衆の間で歌い継がれた民謡は、国民の心を支える力となった。ヨハネ・パウロ2世が「罪」と呼んだのは、信仰と節制を重んじる司祭としての立場から見れば、音楽への強い愛着が少し「世俗的な楽しみ」として映ったからであろう。
現代においても、この言葉は人間らしさと文化の大切さを教えている。宗教者であっても、芸術や音楽を愛することは魂を豊かにし、人々とのつながりを深める手段となる。むしろその喜びが、人間と神、そして人と人とを結びつける橋となる。この名言は、信仰と文化的感受性の調和を象徴しているのである。
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