「キリスト教信仰によれば、真理とはイエス・キリストにおける神の私たちへの愛である。ゆえに、真理とは関係である」

教皇フランシスコ(画像はイメージです)
教皇フランシスコ(画像はイメージです)
  • 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
  • アルゼンチン出身
  • カトリック教会第266代ローマ教皇

英文

“Truth, according to the Christian faith, is God’s love for us in Jesus Christ. Therefore, truth is a relationship.”

日本語訳

「キリスト教信仰によれば、真理とはイエス・キリストにおける神の私たちへの愛である。ゆえに、真理とは関係である」

解説

この言葉は、真理の本質を関係性として捉える独自の視点を示している。フランシスコは、真理を抽象的な理念や単なる命題としてではなく、神の愛がイエス・キリストを通して現れたものと理解している。したがって真理は生きた現実であり、私たちと神、そして他者との関係の中で体験されるものである。

歴史的に、哲学や神学では真理を「現実と認識の一致」と定義することが多かったが、キリスト教神学はそれを超えて、人格的で関係的なものとして理解してきた。特にヨハネ福音書においてイエスは「わたしは道であり、真理であり、命である」と語り、真理そのものを自らの存在に結びつけた。フランシスコの言葉は、この聖書的伝統を現代に響く形で表現している。

現代社会において、この視点は重要である。真理を単なる情報や理論に還元するのではなく、愛と関わりの中で見いだすものと理解することで、人間関係や共同体の在り方にも新たな光を投げかける。真理は孤立した概念ではなく、神と人間、そして人と人との結びつきに根ざした生きた現実なのである。

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