「神の子は人々の魂のうちに宿り、兄弟愛の感覚を植え付けるために受肉した。すべての人は兄弟であり、すべての人は神の子である」

- 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
- アルゼンチン出身
- カトリック教会第266代ローマ教皇
英文
“The Son of God became incarnate in the souls of men to instill the feeling of brotherhood. All are brothers and all children of God.”
日本語訳
「神の子は人々の魂のうちに宿り、兄弟愛の感覚を植え付けるために受肉した。すべての人は兄弟であり、すべての人は神の子である」
解説
この言葉は、キリスト教の核心である受肉と普遍的な兄弟愛を強調している。神の子であるキリストが人間の世界に来られたのは、単なる教義上の出来事ではなく、すべての人に「兄弟として互いに愛し合う心」を植え付けるためであったと説いている。ここで示されるのは、信仰を超えた普遍的な人間同士の連帯である。
背景には、分断や差別、対立に満ちた現代社会において、人間は皆兄弟であるという意識を失いつつある現状がある。人種や国籍、宗教の違いを理由に分断が広がるなかで、教皇は受肉の意味を「神の愛を通じた普遍的な兄弟関係」として再確認しようとしている。この言葉は、単なる宗教的教義の枠を超えた人類への呼びかけである。
この名言は現代においても深い意義を持つ。社会の中で孤立する人や疎外される人々にとって、自分もまた兄弟であり神の子であるという認識は大きな慰めと力となる。また、国家間や宗教間の対立に直面する今日の世界において、この言葉は平等と共生の基盤を思い起こさせる。つまり、神の子の受肉は、愛と兄弟愛を実践する人間の生き方に直結しているのである。
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