「教皇は金持ちも貧しい人も同じように皆を愛するが、キリストの名において、金持ちに対して貧しい人を助け、尊重し、引き上げるように思い起こさせる義務がある」

教皇フランシスコ(画像はイメージです)
教皇フランシスコ(画像はイメージです)
  • 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
  • アルゼンチン出身
  • カトリック教会第266代ローマ教皇

英文

“The Pope loves everyone, rich and poor alike, but the Pope has the duty, in Christ’s name, to remind the rich to help the poor, to respect them, to promote them.”

日本語訳

「教皇は金持ちも貧しい人も同じように皆を愛するが、キリストの名において、金持ちに対して貧しい人を助け、尊重し、引き上げるように思い起こさせる義務がある」

解説

この言葉は、教皇の使命が普遍的な愛と同時に社会的責任の喚起にあることを示している。教皇は信者や非信者を問わずすべての人を愛する立場にあるが、それと同時に、特に力や富を持つ者に対しては、弱き者を助ける義務を思い起こさせる責任を負っているのである。

歴史的に、キリスト教は「富者と貧者」の対比を通じて社会的正義を説いてきた。聖書にも「金持ちが天国に入るのは難しい」と記されており、教会は富の偏在を戒め、貧者への配慮を神の命令として解釈してきた。フランシスコは現代においてもこの伝統を継承し、社会的格差の拡大に対して強い警告を発している。

現代社会では、経済的な不平等がますます拡大している。この言葉は、富裕層や権力者に対して単に慈善を求めるのではなく、貧しい人を尊重し、彼らの人間的尊厳を高めることを求めている。これは単なる施しではなく、社会全体の正義と平和のための積極的な取り組みを促す教えである。

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