「主は私たちすべてを、キリストの血によって贖われた。私たちすべてを、カトリックだけではない。すべての人を!『神父様、無神論者もですか?』無神論者もである。すべての人を!」

- 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
- アルゼンチン出身
- カトリック教会第266代ローマ教皇
英文
“The Lord has redeemed all of us, all of us, with the blood of Christ: all of us, not just Catholics. Everyone! ‘Father, the atheists?’ Even the atheists. Everyone!”
日本語訳
「主は私たちすべてを、キリストの血によって贖われた。私たちすべてを、カトリックだけではない。すべての人を!『神父様、無神論者もですか?』無神論者もである。すべての人を!」
解説
この言葉は、キリストの救いの普遍性を力強く宣言している。救いは特定の信仰告白や教派に限定されるものではなく、すべての人に開かれている。教皇は「無神論者も含まれる」と明言することで、神の愛が信仰の有無を超えて全人類に及ぶことを強調している。
背景には、カトリック教会が長い歴史の中で他宗教や無神論者との関係に葛藤を抱いてきた経緯がある。第二バチカン公会議以降、教会は対話と包摂を重視する方向へ転換してきたが、この発言はその流れをさらに推し進めるものである。すなわち、キリストの救いは境界を超えて普遍的であるという確信を鮮明に示している。
この名言は、現代社会においても大きな意味を持つ。宗教や思想の違いが対立や排除を生む中で、教皇は「すべての人が贖われた」という視点を提示し、共通の人間性と尊厳に基づいた連帯を呼びかけている。この言葉は、信仰を超えた普遍的な希望と和解のメッセージとして響くものである。
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