「第二バチカン公会議以来、ユダヤ人とカトリックの関係において築かれてきた進展に、私が誠実に貢献できることを、私は新たな協力の精神のもとで心から願っている」

- 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
- アルゼンチン出身
- カトリック教会第266代ローマ教皇
英文
“I sincerely hope I can contribute to the progress there has been in relations between Jews and Catholics since the Second Vatican Council in a spirit of renewed collaboration.”
日本語訳
「第二バチカン公会議以来、ユダヤ人とカトリックの関係において築かれてきた進展に、私が誠実に貢献できることを、私は新たな協力の精神のもとで心から願っている」
解説
この言葉は、ユダヤ教とカトリック教会の関係改善をさらに前進させたいという強い意志を示している。第二バチカン公会議は、歴史的に対立や誤解が多かった両者の関係に和解の道を開いた大きな転機であった。教皇は、その流れを止めるのではなく、協力と対話を新たな精神で進めることを自らの使命と捉えている。
背景として、キリスト教とユダヤ教の関係は長い歴史の中で緊張と衝突を繰り返してきた。しかし第二バチカン公会議の「ノストラ・エターテ」によって、カトリックは反ユダヤ主義を明確に否定し、兄弟的な関係を築くことを表明した。この名言は、その精神を引き継ぎつつ、さらに現代の協力関係を発展させたいという決意を表している。
この言葉は、現代の宗教間対話にも重要な示唆を与える。異なる信仰を持つ人々が互いに敬意を払い、協力することは、社会の平和と共生の基盤となる。教皇の願いは単なる宗教的理想ではなく、歴史的対立を超え、未来を共に築くための具体的な道筋を示している。
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