「私は教区神学校に入った。ドミニコ会が好きで、ドミニコ会の友人もいた。しかしその後、神学校がイエズス会に委ねられていたため、よく知っていたイエズス会を選んだ。特に私の心を打ったのは、宣教精神、共同体、そして規律の三つであった」

教皇フランシスコ(画像はイメージです)
教皇フランシスコ(画像はイメージです)
  • 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
  • アルゼンチン出身
  • カトリック教会第266代ローマ教皇

英文

“I entered the diocesan seminary. I liked the Dominicans, and I had Dominican friends. But then I chose the Society of Jesus, which I knew well because the seminary was entrusted to the Jesuits. Three things in particular struck me about the Society: the missionary spirit, community and discipline.”

日本語訳

「私は教区神学校に入った。ドミニコ会が好きで、ドミニコ会の友人もいた。しかしその後、神学校がイエズス会に委ねられていたため、よく知っていたイエズス会を選んだ。特に私の心を打ったのは、宣教精神、共同体、そして規律の三つであった」

解説

この言葉は、フランシスコがイエズス会を選んだ個人的な理由を語ったものである。ドミニコ会への親しみがあったにもかかわらず、最終的にイエズス会に進んだのは、宣教への強い志、共同体的な生き方、厳格な規律という特徴が心に響いたからである。これは、彼の人格やその後の指導スタイルにも大きく影響を与えている。

歴史的に、イエズス会は16世紀に創立され、教育・宣教・知的活動において大きな役割を果たしてきた。その精神は、世界中に出て行って人々と交わる宣教的姿勢、仲間と共に生きる共同体性、そして自己を律する規律に象徴される。フランシスコの発言は、彼がイエズス会の本質を深く理解し、自らの歩みに取り入れたことを示している。

この言葉は、現代の信徒や一般の人々にも示唆を与える。個人の選択や使命感は、しばしば共同体の価値観や規律に支えられて形成される。フランシスコが語る三つの要素は、組織や社会においても有効であり、自己超越、共同性、規律ある行動が持続的な使命を実現する鍵であることを伝えている。

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