「中絶は小さな悪ではなく、犯罪である。一つの命を救うために別の命を奪う、それはマフィアがすることだ。それは犯罪であり、絶対的な悪である。」

教皇フランシスコ(画像はイメージです)
教皇フランシスコ(画像はイメージです)
  • 1936年12月17日~2025年4月21日(88歳没)
  • アルゼンチン出身
  • カトリック教会第266代ローマ教皇

英文

“Abortion isn’t a lesser evil, it’s a crime. Taking one life to save another, that’s what the Mafia does. It’s a crime. It’s an absolute evil.”

日本語訳

「中絶は小さな悪ではなく、犯罪である。一つの命を救うために別の命を奪う、それはマフィアがすることだ。それは犯罪であり、絶対的な悪である。」

解説

この言葉は、フランシスコが中絶に対して示した強い倫理的非難を表している。彼は中絶を単なる「やむを得ない選択」や「より小さな悪」とみなすのではなく、本質的に命を奪う行為であり、許されない犯罪だと断言している。この立場はカトリック教会の一貫した教えとも一致している。

さらに彼は、中絶をマフィアの手口になぞらえている点で注目される。マフィアは「ある目的のために犠牲を強いる」ことを常套手段とするが、フランシスコはこの論理を中絶に当てはめ、命を交換可能なものとして扱うことの非人間性を批判している。

現代社会では、母体の健康や社会的事情など複雑な状況により中絶の是非が議論されるが、フランシスコはあえてその複雑さに踏み込まず、命の不可侵性という普遍的原則を最優先に強調している。この視点は、社会全体に「人間の命を道具的に扱ってはならない」という強い倫理的メッセージを投げかけているのである。

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