「私は、神が私たちのために御子を与え、限りない愛を示されたその愛に、すべての人が包まれていると感じてほしい。すべての人に、キリスト者であることの喜びを感じてほしい」

- 1927年4月16日~2022年12月31日(95歳没)
- ドイツ出身
- ローマ教皇(在位2005年~2013年)、神学者、枢機卿
英文
”I would like everyone to feel loved by the God who gave his son for us and showed us his boundless love. I want everyone to feel the joy of being Christian.”
日本語訳
「私は、神が私たちのために御子を与え、限りない愛を示されたその愛に、すべての人が包まれていると感じてほしい。すべての人に、キリスト者であることの喜びを感じてほしい」
解説
この言葉は、神の愛の普遍性と信仰生活の喜びを伝えるものである。神が御子を与えたという表現は、ヨハネ福音書の「神はその独り子をお与えになったほどに世を愛された」という教えに通じる。ここでは、救いの出来事を単なる教義ではなく、誰もが体験できる愛の実感として強調している。
さらに、発言者はキリスト教を義務や戒律としてではなく、喜びに満ちた生き方として提示している。信仰を通じて神の愛に触れることが、人生を豊かにし、困難にあっても支えとなると考えられている。ここでの「喜び」は一時的な感情ではなく、存在全体を包む深い充足感を意味する。
現代において宗教はしばしば分断の原因ともなるが、この言葉はむしろすべての人に開かれた招きとして理解できる。具体的には、共同体における支え合いや慈善活動、祈りを通じた平安などがその実践例となる。この名言は、キリスト教信仰を単なる信念ではなく、愛と喜びの生きた体験として広めたいという願いを示している。
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