「平和の神よ、あなたの平和をこの暴力に満ちた世界にもたらしてください。すべての人々の心に平和を、そして地上の国々の間に平和を」

- 1927年4月16日~2022年12月31日(95歳没)
- ドイツ出身
- ローマ教皇(在位2005年~2013年)、神学者、枢機卿
英文
”God of peace, bring your peace to our violent world: peace in the hearts of all men and women and peace among the nations of the Earth.”
日本語訳
「平和の神よ、あなたの平和をこの暴力に満ちた世界にもたらしてください。すべての人々の心に平和を、そして地上の国々の間に平和を」
解説
この言葉は、暴力と対立に苦しむ世界における平和への祈りを表している。平和は単に戦争や争いがない状態ではなく、まず人間の心の内側に宿るものであるとされている。その内的平和が広がってこそ、国家間や社会全体の平和につながるという視点である。
歴史的に、キリスト教は平和の神を信じ、祈りを通じてその実現を求めてきた。ベネディクト16世のこの言葉もまた、世界の暴力や戦争が絶えない現代において、神の介入と人間の協力による平和の実現を願うものである。特に彼の時代には、中東やアフリカをはじめとする地域での紛争が深刻であり、この祈りは現実的な問題意識に根差している。
現代への応用として、この祈りは国家間の対立のみならず、家庭や地域社会における和解と対話の必要性を思い起こさせる。平和の神に心を開き、互いの違いを尊重する姿勢を持つことが、暴力の連鎖を断ち切る第一歩となる。この名言は、内面的平和から始まる普遍的な平和の道を指し示している。
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