「神は変わらない。神は常に愛である。神ご自身においては交わりであり、三位一体の一致である。そして神のすべての言葉と業は交わりへと向けられている」

- 1927年4月16日~2022年12月31日(95歳没)
- ドイツ出身
- ローマ教皇(在位2005年~2013年)、神学者、枢機卿
英文
”God does not change; he is Love, ever and always. In himself, he is communion, unity in Trinity, and all his words and works are directed to communion.”
日本語訳
「神は変わらない。神は常に愛である。神ご自身においては交わりであり、三位一体の一致である。そして神のすべての言葉と業は交わりへと向けられている」
解説
この言葉は神の不変性と愛の本質を強調している。神は移ろいやすい人間や歴史の状況とは異なり、変わることなく愛そのものである存在として示されている。ここで言う「愛」とは感情的なものではなく、存在そのものに根ざした絶対的な愛である。
また、神が「交わり」であるとする点は、三位一体の教義に基づく理解である。父と子と聖霊の一致が神の本質にあり、その内的な交わりが神の愛の源泉となる。この教えは、キリスト教神学における共同体的性格を強調するものであり、信徒同士の交わりや教会の一致へとつながる。
現代社会においては、分断や孤立が深刻な課題となっている。この名言は、人間の共同体も神の愛に倣って交わりを中心に築かれるべきであることを示唆する。例えば家族の絆や社会的連帯、国際的協調などは、神の愛に根差した交わりの実践的な具体例と考えることができる。
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