「人生に微笑む者に抗えるものは何もない――私が言うのは、祖父のような皮肉と幻滅に満ちた笑いではなく、破滅のように見えるものによってさえ救われる、あるいは生き延びると確信している者の勝利の微笑みである。」

- 1881年5月1日~1955年4月10日(73歳没)
- フランス出身
- イエズス会士、神学者、古生物学者、哲学者
英文
“Nothing can resist the person who smiles at life – I don’t mean the ironic and disillusioned smile of my grandfather, but the triumphant smile of the person who knows that he will survive, or that at least he will be saved by what seems to be destroying him.”
日本語訳
「人生に微笑む者に抗えるものは何もない――私が言うのは、祖父のような皮肉と幻滅に満ちた笑いではなく、破滅のように見えるものによってさえ救われる、あるいは生き延びると確信している者の勝利の微笑みである。」
解説
この言葉は、逆境に対する姿勢の重要性を語っている。ここで言う「微笑み」とは、冷笑や諦めではなく、試練や困難を前にしても揺るがない内面的な勝利の確信を示す表情である。
歴史的に見ても、多くの思想家や宗教家は「苦しみの中で希望を失わない心」を強調してきた。キリスト教では十字架を「死の象徴」であると同時に「救いの象徴」として捉え、破滅に見えるものから逆に救いが生じると説いた。 Teilhard de Chardin の思想とも通じ、この微笑みは「進化と霊的成長への信頼」を体現している。
現代的には、病気、喪失、社会的困難といった破壊的に思える出来事に直面しても、「そこから意味や救いを見出せる」という態度は大きな力を持つ。つまり、この微笑みは絶望を突破する信仰や希望の力を象徴しており、それこそが人を無敵にするのである。
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