「地球上に思考が目覚めるはるか以前、今日では比類のない宇宙的エネルギーの発現が生じていたに違いない。」

- 1881年5月1日~1955年4月10日(73歳没)
- フランス出身
- イエズス会士、神学者、古生物学者、哲学者
英文
“Long before the awakening of thought on earth, manifestations of cosmic energy must have been produced which have no parallel today.”
日本語訳
「地球上に思考が目覚めるはるか以前、今日では比類のない宇宙的エネルギーの発現が生じていたに違いない。」
解説
この言葉は、人類の思考が誕生する以前に、宇宙的規模のエネルギー現象が存在したことを指摘している。星の誕生や銀河の形成、地球の生成など、私たちの存在を可能にした壮大な出来事は、現在の私たちが経験できる現象とは比べものにならない規模と性質を持っていたと考えられる。
この視点は進化論的かつ宇宙論的であり、人間の誕生が偶然の産物ではなく、宇宙のダイナミズムの帰結であることを示唆する。思想の目覚めや意識の進化も、長大な歴史の中で繰り返されてきたエネルギーの発現の一部とみなされるのである。
現代科学においても、ビッグバンや恒星進化といった現象は、人類の登場をはるかに超えたスケールで理解されている。テイヤールの言葉は、私たちの存在を宇宙的歴史の流れの一断面としてとらえ、思考や意識をもまたエネルギーの大いなる発現の一形態として理解する重要な示唆を与えている。
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