「私は自らの星を追い、宇宙の未加工の領域に身を浸すために中国へやって来た」

- 1881年5月1日~1955年4月10日(73歳没)
- フランス出身
- イエズス会士、神学者、古生物学者、哲学者
英文
“I came to China to follow my star and to steep myself in the raw regions of the universe.”
日本語訳
「私は自らの星を追い、宇宙の未加工の領域に身を浸すために中国へやって来た」
解説
この言葉には、テイヤール・ド・シャルダンの探究心と使命感が表れている。彼はフランスのイエズス会士でありながら古生物学者として中国に赴き、発掘や研究に従事した。「自らの星を追う」とは、運命や天職を意味し、彼にとってそれは科学と信仰を統合する探究の道であった。
20世紀初頭、中国は化石発掘の重要な地であり、特に北京原人の発見は人類進化研究に大きな影響を与えた。シャルダンが「宇宙の未加工の領域」と呼んだのは、未開拓の自然と歴史の深層を指し、そこに身を置くことで人類の起源と進化を体感しようとしたのである。この表現には、未知のものに身を投じる彼の学問的情熱と宗教的精神が重なっている。
現代的な視点からは、この名言は未知の世界に挑む勇気と自己の使命への忠誠を象徴するものと読める。科学者や探検家に限らず、人生の進路を切り開こうとする誰にとっても、「自らの星を追う」姿勢は普遍的な意味を持つ。この言葉は、自己の内なる使命感に従い、未知の領域に飛び込むことの価値を強く訴えている。
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