「思想が広まるためには、その擁護者の多くが無名のまま死ななければならない。彼らの匿名の影響力が感じられるのだ」

ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(画像はイメージです)
ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(画像はイメージです)
  • 1881年5月1日~1955年4月10日(73歳没)
  • フランス出身
  • イエズス会士、神学者、古生物学者、哲学者

英文

“For ideas to prevail, many of their defenders have to die in obscurity. Their anonymous influence makes itself felt.”

日本語訳

「思想が広まるためには、その擁護者の多くが無名のまま死ななければならない。彼らの匿名の影響力が感じられるのだ」

解説

この言葉は、思想の普及における無名の人々の犠牲と影響を指摘している。大きな理念や革新的な思想が社会に根付くとき、その背後には名を残さずに尽力した多くの人々が存在する。彼らは歴史に記録されないかもしれないが、その無言の努力がやがて大きな潮流を形成するのである。

背景として、歴史の中で思想や信仰はしばしば弾圧や無理解にさらされてきた。進化論、民主主義、宗教改革、科学的発見などは、その初期段階において無名の支持者や実践者が犠牲を払った結果として普及した。テイヤール・ド・シャルダン自身もまた、当時のカトリック教会から発禁処分を受け、思想が広く評価されるのは死後のことであった。

現代的に見ると、この名言は社会変革や思想的進歩の背後にある無数の無名の人々を思い起こさせる。名前が歴史に残らなくとも、匿名の影響は確実に未来を形づくる力となる。これは、日々の小さな行動や無名の努力が、やがて社会や文化の進化を支えるという普遍的な真理を示している。

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