「寛大さを正しい倹約と結びつけよ。常に施しのために何かを取っておけ。そして苦しむ人類の声に対して、決して扉を閉ざしてはならない」

- 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 弁護士、政治家
英文
”Unite liberality with a just frugality; always reserve something for the hand of charity; and never let your door be closed to the voice of suffering humanity.”
日本語訳
「寛大さを正しい倹約と結びつけよ。常に施しのために何かを取っておけ。そして苦しむ人類の声に対して、決して扉を閉ざしてはならない」
解説
この言葉は、個人の生活における徳目を説いたものである。ヘンリーは、無制限の浪費を否定しつつも、倹約と寛大さの調和を重視した。自らの生活を律する一方で、余裕を社会や他者に還元することこそ、人間としての義務であると示している。
歴史的に見れば、建国期のアメリカ社会は戦争や経済不安に直面し、貧困や孤児の問題が広がっていた。その中で、指導者が市民に慈善と相互扶助の精神を呼びかけることは、共同体の結束を強める意味を持っていた。また、この思想は当時盛んであったキリスト教的倫理観とも深く結びついていた。
現代においても、この名言は社会的責任と個人のライフスタイルを考える上で有効である。例えば、過剰な消費を避け、適度に蓄えながら、寄付やボランティア活動を通じて困窮者を支えることは、現代社会においても普遍的な価値を持つ。すなわち、倹約と慈善を両立させる姿勢は、持続可能で公正な社会を築く基盤である。
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