「支配者の行為が民衆から隠され得るとき、民衆の自由はかつて安全であったこともなく、これからも決して安全ではない」

パトリック・ヘンリー(画像はイメージです)
パトリック・ヘンリー(画像はイメージです)
  • 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 弁護士、政治家

英文

”The liberties of a people never were, nor ever will be, secure, when the transactions of their rulers may be concealed from them.”

日本語訳

「支配者の行為が民衆から隠され得るとき、民衆の自由はかつて安全であったこともなく、これからも決して安全ではない」

解説

この言葉は自由と透明性の関係を鋭く突いたものである。権力者の行動が秘匿されれば、必然的に権力の乱用が生まれ、民衆の権利や自由は脅かされる。したがって、情報公開と説明責任こそが民主社会を支える基盤であることを示している。

この思想は、独立期のアメリカにおいて特に重要であった。大英帝国の支配下では、課税や軍事的措置の決定が植民地住民の同意なく進められ、透明性の欠如が強い反発を呼んだ。パトリック・ヘンリーがこのように語ったのは、自由の保障は監視と参加を通じてのみ維持されるという信念に基づくものである。

現代においても、この名言は政府の監視、情報公開、報道の自由などに深く関わる。たとえば、権威主義的体制や不正選挙の問題において、市民が情報にアクセスできない状況は、自由を失う第一歩である。ゆえに、この言葉は今なお有効な警鐘として響き続けているのである。

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