「私は未来を判断するのに、過去による以外の方法を知らない」

パトリック・ヘンリー(画像はイメージです)
パトリック・ヘンリー(画像はイメージです)
  • 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 弁護士、政治家

英文

”I know of no way of judging the future but by the past.”

日本語訳

「私は未来を判断するのに、過去による以外の方法を知らない」

解説

この言葉は、歴史に学ぶことの重要性を端的に表している。未来は不確実であるが、人間の行動や社会の傾向には繰り返しがあり、過去の経験や出来事を参照することでのみ、将来をある程度見通すことができるという洞察である。

歴史的背景として、この発言はアメリカ独立戦争前夜の議論において、イギリスとの関係を考える文脈で語られた。ヘンリーは、これまでのイギリス政府の振る舞いを見れば、未来においても抑圧と支配が続くと予想するのが自然だと訴えた。すなわち、過去の専制の延長線上に未来を読むべきだという論拠として使われたのである。

現代においても、この名言は歴史の教訓を軽視することの危険性を警告する。戦争や経済危機、環境問題など、過去の失敗を忘れれば同じ過ちを繰り返すことになる。逆に言えば、歴史を振り返ることは未来を形作る上で不可欠な作業であり、個人や社会が意思決定を行う際の最も確かな指針となるのである。

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