「私は今や全ての財産を家族に分け与えた。もう一つ彼らに与えたいものがある。それはキリスト教という宗教である」

- 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 弁護士、政治家
英文
”I have now disposed of all my property to my family. There is one thing more I wish I could give them, and that is the Christian religion.”
日本語訳
「私は今や全ての財産を家族に分け与えた。もう一つ彼らに与えたいものがある。それはキリスト教という宗教である」
解説
この言葉は、人生の終わりにおける物質的遺産と精神的遺産の対比を示している。財産は家族に残すことができるが、それ以上に大切なのは信仰や倫理的価値観であり、それが人生を導く最も確かな遺産であるとヘンリーは考えた。
歴史的背景として、18世紀アメリカ社会ではキリスト教信仰が人々の生活や価値観の中心にあった。パトリック・ヘンリー自身も強い信仰心を持っており、この発言は個人の死を越えて家族や共同体に信仰を継承する意志を示している。また、彼は政治的自由と同時に宗教的信念を支えとして生きた人物であり、自由と信仰の双方を子孫に残すべきだと考えたのである。
現代においても、この名言は物質より精神の価値を重んじる姿勢として受け止められる。必ずしも宗教に限らず、倫理、教育、文化的遺産など、目に見えない財産を次世代に伝えることの重要性を説くものとして共感を呼ぶ。すなわち、真に残すべき遺産は精神的価値にあるという普遍的な教えを含んでいるのである。
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