「恐怖は奴隷の情念である」

- 1736年5月29日~1799年6月6日(63歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 弁護士、政治家
英文
”Fear is the passion of slaves.”
日本語訳
「恐怖は奴隷の情念である」
解説
この言葉は、恐怖による支配が人間の自由を奪う本質を鋭く指摘している。恐怖は人を従順にさせる最も強力な手段であり、それに支配される者は自らの意思を失い、奴隷的な状態に陥ることになる。すなわち、自由な人間は恐怖によって行動を決定してはならないという警告である。
歴史的に見れば、この思想はアメリカ独立戦争期において重要であった。大英帝国による圧政は軍事的威嚇や経済的制裁を通じて植民地を服従させようとしたが、パトリック・ヘンリーをはじめとする指導者たちは、恐怖に屈することこそ奴隷化の始まりだと訴えたのである。その姿勢は「自由か死か」という彼の有名な演説とも強く結びついている。
現代社会においても、この言葉は権力や制度に対してだけでなく、個人の生活にも当てはまる。例えば、職場や人間関係で恐怖に基づく判断を繰り返せば、主体性を失い成長の機会を逃すことになる。したがって、この名言は恐怖を超えて自らの意志で行動することの重要性を今なお教えているのである。
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