「この人生は人間自身の芝居ではない。もし彼が極めて複雑な宇宙のドラマに個人的かつ感情的に巻き込まれるならば、神聖な『筋書き』を歪めたことで必然的な苦しみを刈り取ることになる」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”This life is not man’s own show; if he becomes personally and emotionally involved in the very complicated cosmic drama, he reaps inevitable suffering for having distorted the divine ‘plot.’”

日本語訳

「この人生は人間自身の芝居ではない。もし彼が極めて複雑な宇宙のドラマに個人的かつ感情的に巻き込まれるならば、神聖な『筋書き』を歪めたことで必然的な苦しみを刈り取ることになる」

解説

この言葉は、人生を神が描いた宇宙的ドラマとして捉えている。人はしばしば、自分が舞台の主役であり脚本家であるかのように錯覚する。しかし、人生は本来神によって構成された筋書きの一部であり、個人的欲望や感情によってその流れを歪めると、苦しみという結果を招くと説かれている。

背景として、ヨガナンダは「リラ(神の戯れ)」というインド思想を踏まえていた。宇宙は神の遊戯であり、人間はその中の役割を担う俳優である。20世紀にこの思想を西洋に紹介した彼は、人生の困難や悲劇もまた神の大いなる脚本の一部であり、執着せずに理解することが重要だと強調した。ここでは、感情的同一化を超える超然的な視点が求められている。

現代においても、この名言は深い示唆を与える。人は日常の出来事に過度に執着し、感情的に振り回されがちであるが、広い視点でそれを「宇宙のドラマ」と捉えることで、苦しみを軽減することができる。つまり、自己中心的な関与を手放し、神聖な流れに委ねる姿勢こそが、心の平安を得る道であると教えているのである。

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