「普通の人は、固体や液体、そして物質世界のエネルギー的な現れを大きく異なるものと考える。しかしヨギは、それらを一つの宇宙光のさまざまな振動として見る」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”The ordinary man considers solids and liquids and the energy manifestations of the material world to be vastly different, but the yogi sees them as various vibrations of the one cosmic light.”
日本語訳
「普通の人は、固体や液体、そして物質世界のエネルギー的な現れを大きく異なるものと考える。しかしヨギは、それらを一つの宇宙光のさまざまな振動として見る」
解説
この言葉は、物質とエネルギーの本質的な一体性を強調している。日常的な感覚では、固体や液体、熱や光といったエネルギーは異なる存在として認識される。しかしヨギは、すべてが宇宙光(コズミック・ライト)という根源的実在の振動に過ぎないと理解する。ここで言う「宇宙光」は、インド思想におけるプラーナや西洋科学におけるエネルギー概念に近い、霊的かつ物理的な統一原理である。
背景として、20世紀初頭はアインシュタインの相対性理論や量子論の発展によって、「物質はエネルギーの凝縮である」という理解が広がった時代であった。ヨガナンダはこの科学的認識を霊的哲学と結びつけ、物質と霊的光の統合的世界観を提示した。これは西洋の科学と東洋の霊性を架橋する試みでもあった。
現代においても、この視点は有効である。原子や分子、光子といった存在は異なるように見えても、量子レベルでは振動やエネルギーの現れにすぎない。ヨガナンダの言葉は、科学と霊性の双方を通じて、万物を一元的に捉える意識を促している。すべてが同じ光の異なる姿であるという理解は、人間に宇宙との深い調和感を与えるものである。
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