「青年に対する全人的教育の理想は、常に私の心に近いものであった。身体と知性の発達だけを目的とする通常の教育が、いかに不毛な結果をもたらすかを私ははっきりと見ていた」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”The ideal of an all-sided education for youth had always been close to my heart. I saw clearly the arid results of ordinary instruction, aimed only at the development of body and intellect.”
日本語訳
「青年に対する全人的教育の理想は、常に私の心に近いものであった。身体と知性の発達だけを目的とする通常の教育が、いかに不毛な結果をもたらすかを私ははっきりと見ていた」
解説
この言葉は、ヨガナンダが重視した全人的教育の理念を示している。彼は教育を単に肉体的訓練や知的能力の育成に限定するのではなく、心・魂・人格の調和的成長を目指すものと捉えていた。通常の教育は偏りがあり、それでは人間の本当の可能性を開花させられないと警告している。
背景として、ヨガナンダはインドで「ヨガダ・サトサンガ学校」を設立し、霊的教育と実学教育を融合させた教育を実践した。20世紀初頭のインドは西洋式教育が広まる一方で、霊性や人格教育が軽視されていた。ヨガナンダはこれを補う形で、魂を育む教育の必要性を強調したのである。
現代においても、この言葉は普遍的な意義を持つ。受験や競争に偏った教育は、確かに知識や技術を与えるが、人間性や精神的豊かさを欠いた結果を生み出すことが多い。全人的教育は、社会に貢献しつつ自らの内的成長を遂げる人材を育む基盤である。この名言は、教育の真の目的を問い直す重要な指針を与えている。
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