「自分自身の心の幸福だけでは魂を満たすことはできない。自らの幸福に不可欠なものとして、他者の幸福を含めようとしなければならない」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”The happiness of one’s own heart alone cannot satisfy the soul; one must try to include, as necessary to one’s own happiness, the happiness of others.”

日本語訳

「自分自身の心の幸福だけでは魂を満たすことはできない。自らの幸福に不可欠なものとして、他者の幸福を含めようとしなければならない」

解説

この言葉は、利他的な幸福の重要性を説いている。人間は自己の喜びだけにとらわれて生きると、魂の深い満足には至らない。魂の本質は普遍性と一体性にあり、他者の幸福を自分の幸福と結びつけるとき、初めて真の満足が得られるとヨガナンダは指摘している。

背景として、この思想はインド哲学における「カルマ・ヨガ(奉仕の道)」や「博愛」の精神と重なっている。ヨガナンダは20世紀の西洋において、個人主義的な幸福観を超え、人類全体の幸福を自分の幸福とする霊的生き方を提示した。これは東洋的な普遍愛の思想と、西洋的な隣人愛の概念を結びつけたものであった。

現代においても、この名言は普遍的である。競争社会の中で個人の幸福だけを追求すると孤独や空虚さを生むことが多い。しかし他者の幸福を自分の喜びとする姿勢は、共感と調和を育み、より深い幸福感をもたらす。したがって、この名言は「真の幸福は分かち合うときに増す」という普遍的真理を端的に表している。

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