「創造主が、あらゆる被造物の原子の中にその存在を神秘で覆い隠すという無限の労を取られたのは、ただ一つの理由からである――それは、人間が自由意志によってのみ神を求めることを望まれたからである」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”The Creator, in taking infinite pains to shroud with mystery His presence in every atom of creation, could have had but one motive – a sensitive desire that men seek Him only through free will.”

日本語訳

「創造主が、あらゆる被造物の原子の中にその存在を神秘で覆い隠すという無限の労を取られたのは、ただ一つの理由からである――それは、人間が自由意志によってのみ神を求めることを望まれたからである」

解説

この言葉は、神の隠された存在と人間の自由意志の関係を説いている。神は宇宙のすべてに遍在するが、その姿を明白には示さず、神秘のヴェールで覆っている。その理由は、人間が強制や恐れではなく、自らの自由な選択によって神を探し求めることを望んでいるからだと説明されている。

背景として、ヨガナンダは西洋においても理解されやすい形で自由意志と神の関係を説いた。インド哲学における解脱の道も、キリスト教における愛の選択も、根底には「強制されない信仰」がある。神は全能でありながら、人間に自由を与えることで、愛と献身が真に価値あるものになると考えられている。この思想は、東西の宗教をつなぐ普遍的な霊的視点を示している。

現代においても、この教えは大きな意味を持つ。人はしばしば外的強制や環境に従って行動するが、信仰や愛、道徳的選択の価値は自由意志に基づく自発的な行為にある。つまり、神があえて自身を神秘に隠したのは、人間に自由を委ね、そこから生まれる真の愛と探求を尊重したからである。この名言は、信仰の本質を自由と愛の次元に置く普遍的な洞察を与えている。

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