「運命が終わり自由意志が始まる地点を知るのは、賢者だけである。その間も、あなたは自らの最も明晰な理解に従って最善を尽くさねばならない。溺れる者が空気を求めるように、あなたは自由を渇望しなければならない。真摯な渇望なしには、決して神を見出すことはできない」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”Only the wise know just where predestination ends and free will begins. Meanwhile, you must keep on doing your best, according to your own clearest understanding. you must long for freedom as the drowning man longs for air. Without sincere longing, you will never find God.”

日本語訳

「運命が終わり自由意志が始まる地点を知るのは、賢者だけである。その間も、あなたは自らの最も明晰な理解に従って最善を尽くさねばならない。溺れる者が空気を求めるように、あなたは自由を渇望しなければならない。真摯な渇望なしには、決して神を見出すことはできない」

解説

この言葉は、運命と自由意志の関係という哲学的・霊的テーマに触れている。人間には定められた要素(運命)と、自ら選び取る力(自由意志)があるが、その境界を完全に理解できるのは賢者だけだとされる。したがって、一般の人に求められるのは境界を見極めることではなく、最善を尽くし続ける姿勢であると説いている。

背景として、インド哲学にはカルマ(行為とその結果)と自由意志の相互関係が重視されている。ヨガナンダはこれを西洋に伝える際、宿命論や完全な自由主義に偏ることなく、人は努力を通じて運命を超える可能性を持つと説明した。そして、その努力を支えるのは「自由への切実な渇望」であり、それがなければ神との合一には至らないと強調している。

現代においても、この名言は強い意味を持つ。人は環境や制約に縛られながらも、自らの選択と努力によって未来を切り開ける。その際に必要なのは、溺れる者が空気を求めるほどの切実で真剣な願いである。信仰に限らず、学問や芸術、人生の目標も同じで、心からの渇望がなければ到達できない。この名言は、人間の成長と霊的探求における普遍的な真理を示している。

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