「ヨギとなり、心の平静を保ち、欲望に満ちた計画的行為への内的関与から自由であることは、自己とその行為の果実を求めてやまない満たされぬ欲望とを同一視することを放棄しない限り、誰にもできない」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”No one can be a yogi, maintaining a state of mental equilibrium, free from inner involvement in planned desireful activities, unless he has renounced identification with his ego and its unsatisfiable lust for the fruits of actions.”

日本語訳

「ヨギとなり、心の平静を保ち、欲望に満ちた計画的行為への内的関与から自由であることは、自己とその行為の果実を求めてやまない満たされぬ欲望とを同一視することを放棄しない限り、誰にもできない」

解説

この言葉は、ヨギの本質的条件を明らかにしている。ヨギは単なる瞑想実践者ではなく、心の平静と内的自由を維持する者である。しかしそれは、行為の結果や報酬を求める自我への執着を放棄しない限り達成できない。エゴと結びついた欲望は尽きることがなく、心を乱し続けるからである。

背景として、この思想は『バガヴァッド・ギーター』に示される「カルマ・ヨガ」の教えと深く通じている。すなわち、行為は神への奉仕であり、その果実を自分のために求めてはならないという教えである。ヨガナンダは、このインド古来の真理を20世紀の西洋に伝え、真のヨガは外的技法よりも内的態度にあると強調した。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。多くの人は成果や報酬を求めて行動し、その結果に一喜一憂して心の安定を失う。しかしヨガナンダの教えに従えば、行為そのものを純粋に行い、結果への執着を手放すことによって心の平和を得ることができる。この名言は、精神的自由と真のヨガ的生き方の核心を簡潔に示している。

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