「多くの偉大な芸術、詩、音楽の作品は、星界の記憶に触発されている。地上で高貴で美しいことを成そうとする欲求もまた、人の地上の生涯の間にある星界での体験の名残であることが多い」

パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
パラマハンサ・ヨガナンダ(画像はイメージです)
  • 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
  • インド出身
  • ヨーガ指導者

英文

”Many great works of art, poetry, and music are inspired by astral memories. The desire to do noble, beautiful things here on Earth is also often a carryover of astral experiences between a person’s earth lives.”

日本語訳

「多くの偉大な芸術、詩、音楽の作品は、星界の記憶に触発されている。地上で高貴で美しいことを成そうとする欲求もまた、人の地上の生涯の間にある星界での体験の名残であることが多い」

解説

この言葉は、芸術や創造の源泉を物質的な経験に限定せず、霊的領域にまで拡張している点に特徴がある。ヨガナンダは、星界を人間の魂が肉体を離れた後に滞在する次元と捉え、そこでの記憶や体験が人間の創造活動に深く影響を与えると説いた。つまり、芸術は単なる人間的技能の産物ではなく、魂の記憶の表現であるという視点である。

彼が活動した20世紀前半は、科学技術の進歩と同時に、精神世界や超常的な領域への関心も高まった時代であった。その中でヨガナンダは、インド哲学の輪廻や魂の成長の思想を西洋に紹介し、人間存在の霊的連続性を強調した。この背景が、芸術や美の追求を星界体験と結びつける発想につながっている。

現代においてもこの考えは示唆的である。創造の衝動を「インスピレーション」や「直感」と呼ぶことがあるが、それを魂の深層に根差した記憶や体験と理解することで、芸術活動は自己表現を超えて普遍的な価値を持つものとなる。例えば、作曲家や詩人が突如として湧き上がる旋律や言葉に導かれるとき、それは単に脳の働きではなく、魂が永遠の記憶から引き出したものだと捉えることができるのである。

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