「人間が重要であるのは唯一の意味においてである。それは神の似姿として創られたからである。肉体や自我や人格のために重要なのではない。自我意識を常に肯定することこそが、あらゆる問題の源である」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”Man is important in one sense only. He was made in the image of God: That is his importance. He is not important for his body, ego, or personality. His constant affirmation of ego-consciousness is the source of all his problems.”
日本語訳
「人間が重要であるのは唯一の意味においてである。それは神の似姿として創られたからである。肉体や自我や人格のために重要なのではない。自我意識を常に肯定することこそが、あらゆる問題の源である」
解説
この言葉は、人間存在の真の価値をどこに見出すべきかを明確に示している。肉体や外面的な人格、あるいは一時的な自我に基づく価値観は移ろいやすく、永続的な意味を持たないと説いている。ヨガナンダは、人間の本質は神性に由来する霊的な側面にあり、それ以外のものは根本的な意義を持たないと考えた。
時代背景として、ヨガナンダは20世紀初頭から中盤にかけて、東洋の精神性を西洋に広めた人物である。科学技術や物質的繁栄が重視される時代にあって、彼は内面的な神とのつながりこそが人間を真に尊い存在たらしめると主張した。この視点は、宗教を超えた普遍的な霊的探求として受け入れられた。
現代においてもこの考えは応用可能である。自己中心的な欲望やエゴの強調は、競争や孤立、精神的な不安を生む要因となっている。これに対し、自己を超えた価値や人類全体とのつながりを意識することは、心の平安や社会的調和につながる。たとえば瞑想や奉仕活動などを通して、自我を超えた次元での生き方を実践することが求められるのである。
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