「真のヨギは、義務を果たしながら世の中に留まることができる。そのとき彼は、水の上に浮かぶバターのようであり、撹拌されず鍛錬されていない人類の牛乳のように容易に薄められてしまうものではない」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”A true yogi may remain dutifully in the world; there, he is like butter on water and not like the easily-diluted milk of unchurned and undisciplined humanity.”
日本語訳
「真のヨギは、義務を果たしながら世の中に留まることができる。そのとき彼は、水の上に浮かぶバターのようであり、撹拌されず鍛錬されていない人類の牛乳のように容易に薄められてしまうものではない」
解説
この言葉は、真のヨギが世俗の中にあっても流されない姿勢を表している。多くの人は環境や欲望に影響され、容易に本質を失うが、鍛錬されたヨギは自己を確立し、周囲に溶け込むことなく独立した存在であり続ける。比喩としての「バター」は、撹拌という努力を経て本質が凝縮されたものであり、鍛錬と規律を重ねた人間の霊的強さを象徴している。
背景として、ヨガナンダは出家や隠遁だけでなく、世俗にあって修行を続ける生き方を説いた。20世紀の西洋社会において、彼は「ヨガは日常生活の中で実践できる」と強調し、瞑想や奉仕を通じて社会にいながら魂を磨く道を広めた。この言葉は、厳しい世の中にいても霊的本質を保持できる強さを持つ者こそ真のヨギであるという教えを示している。
現代においても、この名言は示唆に富む。社会生活や仕事の中で多くの人は流されがちだが、自己を確立した人は環境に依存せず内的安定を保てる。たとえば、困難や誘惑の中でも精神的原則を失わずに行動できる人は、まさに「水に浮かぶバター」のような存在である。この名言は、世俗に生きながらも霊的に自立する道を示す普遍的な指針である。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?