「スワミは、理屈ばかりの乾いた思索や冷たい禁欲の道だけを歩むこともあり得る。しかしヨギは、身体と心を鍛錬し、魂を解放するための明確な段階的手順に従って修練に励む」

- 1893年1月5日~1952年3月7日(59歳没)
- インド出身
- ヨーガ指導者
英文
”A swami may conceivably follow only the path of dry reasoning, of cold renunciation; but a yogi engages himself in a definite, step-by-step procedure by which the body and mind are disciplined, and the soul liberated.”
日本語訳
「スワミは、理屈ばかりの乾いた思索や冷たい禁欲の道だけを歩むこともあり得る。しかしヨギは、身体と心を鍛錬し、魂を解放するための明確な段階的手順に従って修練に励む」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉は、スワミとヨギの道の違いを示している。スワミは修行者を意味するが、理性や禁欲に偏ることで、実践よりも抽象的な探求に傾きがちである。それに対してヨギは、体系的かつ段階的な訓練を通して、身体・心・魂を統合的に高める実践者である。ここで強調されているのは、ヨガが抽象論ではなく、実際的な方法論に基づく修行である点である。
背景には、インド思想における多様な修行道がある。知識(ジュニャーナ)、禁欲(サンニャーサ)、奉仕(カルマ)、愛(バクティ)といった道の中で、ヨガは特に体系的な技法による解脱の実践を重視する。ヨガナンダは西洋にその科学的・実践的性格を伝え、哲学や宗教に偏らない「普遍的修行法」として位置づけた。
現代においても、この言葉は意義深い。知識や理論だけでは人間の変容は起こらない。実際に呼吸法や瞑想を行い、心身を調え、日々の生活に応用してこそ、魂の自由が実現される。つまりこの名言は、精神的成長には具体的で継続的な実践が不可欠であることを示す普遍的真理を伝えている。
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