「これまで歩んできたすべての道を地図に印し、線で結んだならば、それはミノタウロスの姿になるかもしれない」
- 1881年10月25日~1973年4月8日
- スペイン出身
- 画家、彫刻家、版画家
- キュビスムを創始し、20世紀の美術に革命的な影響を与え、『ゲルニカ』などの傑作を残した
英文
“If all the ways I have been along were marked on a map and joined up with a line, it might represent a minotaur.”
日本語訳
「これまで歩んできたすべての道を地図に印し、線で結んだならば、それはミノタウロスの姿になるかもしれない」
解説
この名言は、ピカソが自分の人生の軌跡を迷宮をさまようミノタウロスのイメージで捉えていることを示している。ミノタウロスはギリシャ神話に登場する迷宮の怪物であり、複雑で神秘的な象徴としてしばしば芸術や文学で扱われる存在である。ピカソにとって、ミノタウロスは彼の創造的な探求や複雑な人生の道のりを表しており、その歩んできた道が一つの明確な形ではなく、神秘的で多面的な存在を象徴するものとして語られている。
ピカソは生涯にわたり、多様なスタイルや表現方法に挑戦し、幾度も自らのアプローチを変えてきた。その芸術的な旅路は、直線的ではなく複雑で入り組んだものであり、ミノタウロスのように迷宮をさまようような探索の連続だったと感じていたのかもしれない。この「ミノタウロス」という象徴には、自己の内面や創造の源に向き合い、未知の領域を探求することの意味が込められている。
現代においても、この名言は人生や創造の道が必ずしも直線的ではなく、さまざまな方向への試行錯誤がその人の独自性を形作ることを示唆している。ピカソの言葉は、過去の経験や試みが複雑に絡み合い、一つの豊かな人生の姿を形成するという視点を与えており、迷いや変化を恐れず進むことの重要性を教えている。
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