「トレドは刺激的というより、幸せな街だ。なぜなら、不幸になる一番の近道は自分を真剣に捉えすぎることだが、自分を真剣に捉えるのは、野球チームの名前が『マッドヘンズ』であると難しいからだ」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”Toledo is better than exciting, it’s happy. Because nothing is more conducive to unhappiness than taking yourself seriously, and taking yourself seriously is difficult when you’re baseball team is the Mud Hens.”

日本語訳

「トレドは刺激的というより、幸せな街だ。なぜなら、不幸になる一番の近道は自分を真剣に捉えすぎることだが、自分を真剣に捉えるのは、野球チームの名前が『マッドヘンズ』であると難しいからだ」

解説

この名言は、アメリカ・オハイオ州の地方都市トレド(Toledo)に対するP・J・オローク独特のユーモアと愛着を込めたものである。「刺激的(exciting)ではなく幸せ(happy)」という対比により、派手さや名声よりも穏やかで満ち足りた日常の価値を強調している。

オロークは、「自分を深刻に捉えること」が不幸の元であると述べ、それを回避する一つの手段として、自己嘲笑や脱力感を持つ文化や名前の重要性を挙げている。トレドのマイナーリーグ野球チーム「トレド・マッドヘンズ(Toledo Mud Hens)」は、ユーモラスで決して威厳のある名前ではないが、その軽妙さが人々に肩の力を抜かせ、笑いと幸福をもたらすという視点である。

この言葉は、自己重要感の過剰やブランド主義が蔓延する現代社会への風刺とも読める。都市や人間が「格好良さ」や「成功」に執着しすぎると、かえって生きづらくなる。オロークはここで、「笑い飛ばせること」こそが幸福の鍵であるという人生観を、ローカルな事例を通して伝えているのである。

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