「科学を不信し、科学的方法の正当性を否定することは、人間としての職を辞することに等しい。植物か野生動物として働き口を探したほうがよい」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”To mistrust science and deny the validity of scientific method is to resign your job as a human. You’d better go look for work as a plant or wild animal.”

日本語訳

「科学を不信し、科学的方法の正当性を否定することは、人間としての職を辞することに等しい。植物か野生動物として働き口を探したほうがよい」

解説

この名言は、科学と人間性の不可分の関係を強調している。オロークは皮肉やユーモアを交えながらも、科学的思考を人間の本質的特徴とみなしている。科学的方法を拒否することは、合理性や進歩を放棄する行為であり、もはや人間としての知的営みに属さなくなる、という強いメッセージが込められている。

時代背景として、20世紀後半から21世紀初頭にかけて、進化論否定、気候変動懐疑論、ワクチン忌避など、科学的不信が社会問題となった。オロークはリバタリアン的視点から政府批判を行う一方、科学の役割を軽視する風潮には一貫して批判的であった。この発言は、反科学的態度への強烈な風刺といえる。

現代に応用すれば、この言葉は科学的リテラシーの重要性を訴えている。例えば、感染症対策や環境問題の解決には科学的方法が不可欠であり、それを否定する態度は社会全体に害をもたらす。オロークはユーモアを通じて、科学への信頼を人間であることの条件とし、理性と知識の探求こそ人間の本分であることを強調しているのである。

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