「愛や結婚、家族といった種類の幸福がある。それを語るのはひどく退屈だが、それを持つことは非常に重要であり、それがないことは恐ろしいほどつらい」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“There is the love and marriage and family kind of happiness, which is exceedingly boring to describe but nonetheless is important to have and dreadful not to have.”

日本語訳

「愛や結婚、家族といった種類の幸福がある。それを語るのはひどく退屈だが、それを持つことは非常に重要であり、それがないことは恐ろしいほどつらい」

解説

この名言は、家庭的な幸福の「地味さ」と「かけがえのなさ」を同時に語るP・J・オロークの成熟した視点を示している。彼は、愛や結婚、家族といったテーマは劇的でも刺激的でもなく、語るに値しないほど「平凡」に思われがちだが、実際には人間にとって極めて根源的な価値を持っていると主張している。

「exceedingly boring to describe(語るにはひどく退屈)」という表現には、家庭的幸福が文学や政治のように華々しく語られる対象ではないことへの皮肉がある。しかしその直後、「important to have(持つことは重要)」と明言し、さらに「dreadful not to have(それがないことは恐ろしい)」と加えることで、その「退屈」さの背後にある本質的な価値を強く肯定している

この名言は、目立たずとも確かに人生の中心にあるもの――つまり、日常的で穏やかな幸福――の尊さを、オローク特有の逆説とユーモアで表現したものといえる。語られにくいけれど失ったときにこそ痛感する幸福の存在を、冷静でありながら温かい目線で語っている点が印象的である。

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