「トレーラーハウスの多さは貧困の多さとは一致しないし、他の何かと対応しているわけでもない。はっきりと言えるのは、アメリカのトレーラーハウスは、そこに住みたくない場所に集中しているということだ。フロリダのトレーラーハウスはハリケーンの通り道に、ジョージアのものは竜巻の進路にある」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“The prevalence of mobile homes does not correspond with the prevalence of poverty, or with much of anything else. All that can be confidently said about America’s mobile homes is that they are massed in places where you wouldn’t want to be in one. Florida’s mobile homes lie athwart the path of hurricanes. Georgia’s are in the way of tornadoes.”

日本語訳

「トレーラーハウスの多さは貧困の多さとは一致しないし、他の何かと対応しているわけでもない。はっきりと言えるのは、アメリカのトレーラーハウスは、そこに住みたくない場所に集中しているということだ。フロリダのトレーラーハウスはハリケーンの通り道に、ジョージアのものは竜巻の進路にある」

解説

この名言は、アメリカにおけるトレーラーハウスの分布と、それが抱えるリスクについての風刺的な観察である。貧困との相関があるようで実は明確でないにもかかわらず、自然災害のリスクが高い場所に多く存在するという矛盾を突いている。

P・J・オロークは、地理的配置の不合理さと、それを選ばざるを得ない社会的・経済的背景に対する間接的な批判を含ませつつ、皮肉を込めてユーモアに転化している。**「そこに住みたくない場所にある」という表現が、危険と生活の選択肢の乏しさを同時に示唆している点が鋭い。

現代でも、住宅の立地と災害リスク、そして貧困の問題は密接に絡んでいる。この言葉は、住居の問題が単なる経済ではなく、政策や環境リスクとも結びついているという現実を、あくまで軽妙な語り口で示しているのである。

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