「貧しい人々は、住んでいる貧困地から抜け出す勇気と根性を持つとき、革新にとって特に重要な資源となる」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”The poor are an especially important resource for innovation when they have the bravery and pluck to get out of the poor places in which they’re living.”
日本語訳
「貧しい人々は、住んでいる貧困地から抜け出す勇気と根性を持つとき、革新にとって特に重要な資源となる」
解説
この名言は、困難な状況にある人々が持つ潜在的な力と、それが社会に与える革新的影響を評価している。P・J・オロークは、貧困層を単なる支援の対象としてではなく、進歩の原動力として捉えている点で注目すべき視点を示している。とりわけ、自らの力で困難を突破しようとする人々の中にこそ、既成の枠を破る創造性や実行力があると考えている。
「bravery and pluck(勇気と根性)」という言葉が象徴するのは、逆境にあっても諦めない精神や行動力である。それはしばしば、より恵まれた環境では得られない視点や発想を生み出す。歴史を見ても、多くのイノベーターや起業家は、貧困や差別を経験し、それを突破する中で社会に変革をもたらしてきた。オロークは、そうした人々の力を単なる成功譚としてではなく、構造的に重要な資源と見なしている。
ただしこの言葉は、自己責任論的な危うさも孕む。すべての貧困者が「勇気と根性」だけで抜け出せるわけではなく、構造的障壁が存在することを無視してはならない。しかしその一方で、制度に頼らない自立の精神と、そこから生まれる創造性への希望を読み取ることもできる。この名言は、社会的支援の在り方やイノベーションの源泉を考えるうえで、挑戦する個人の力を見直す視点を与えてくれる。
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