「NASAの18,000人の職員は、銀河級の才能と能力に満ちており、命じられたことは何でもやり遂げる準備ができている」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“The 18,000 NASA employees are full of galactic talents and abilities and are ready to accomplish whatever they’re directed to do.”

日本語訳

「NASAの18,000人の職員は、銀河級の才能と能力に満ちており、命じられたことは何でもやり遂げる準備ができている」

解説

この名言は、米国航空宇宙局(NASA)の職員に対する風刺的な賛辞である。「galactic talents(銀河級の才能)」という表現には、宇宙開発の最前線にいるNASAにふさわしい誇張表現が使われているが、同時に官僚組織の従順さや目的不在の努力への皮肉も含まれている。

命じられたことを何でも実行するという姿勢は、一見すると組織力や専門性の高さを示すように見えるが、オロークはこの姿勢を盲目的な従属や目的の欠如として捉えている可能性がある。つまり、「どんなミッションであれ遂行できる」という強みが、時に政治的・予算的な思惑によって浪費されることへの暗示とも取れる。

この言葉は、現代の巨大組織における人材のポテンシャルと、その使い方の問題を浮き彫りにしている。NASAのような機関が持つ卓越した技術力と頭脳が、常に人類全体の利益のために使われるとは限らない現実に対し、オロークはユーモアを交えて問いを投げかけている。

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