「兵士は警官ではなく、たとえ一部の兵士が警察の訓練を受けていたとしても、彼らに警察の任務を負わせるのは非常に不公平である。彼らはそのために訓練されているわけでも、装備されているわけでもない」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”Soldiers are not policemen, and it’s very unfair, even for those soldiers who have some police training, to burden them with police duties. It’s not what they’re trained for, or equipped for.”
日本語訳
「兵士は警官ではなく、たとえ一部の兵士が警察の訓練を受けていたとしても、彼らに警察の任務を負わせるのは非常に不公平である。彼らはそのために訓練されているわけでも、装備されているわけでもない」
解説
この名言は、軍隊と警察の役割の違いを強調し、兵士に治安維持を担わせることの不適切さを批判している。オロークは、兵士は戦闘のために訓練されており、地域社会の秩序維持や市民への対応といった警察任務には不向きであると述べている。つまり、兵士を治安部隊として使うことは、兵士にとっても市民にとっても危険で不公平だという主張である。
背景には、冷戦後から現代にかけての軍事介入と治安維持活動の混同がある。アメリカでは国外の紛争地で兵士が「平和維持」や「治安維持」を求められるケースが増えたが、それは本来の軍事訓練や装備の想定外であった。また国内においても、暴動や災害時に軍が出動することに対して批判があった。オロークはこの現実に対し、軍と警察の境界線を明確にすべきだと警告している。
現代に応用すると、この言葉は軍事と治安維持の役割分担の重要性を再確認させる。兵士を警官代わりに使うことは、誤解や過剰な武力行使を招きやすく、民主主義社会においては危険を伴う。オロークの指摘は、軍事力の本来の役割を逸脱させないことが、自由と市民の安全を守るために不可欠であると教えているのである。
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